軽井沢ニュース・観光・イベント・生活情報|軽井沢ニュース舎

第28回 JR長野・駅からハイキング―中山道追分宿探訪―

御代田の一里塚は日本橋から41里目

御代田の一里塚は日本橋から41里目

神仏への信仰が厚かった近世、春先は善光寺詣(もうで)や伊勢参りが旅の主流。時代は大きく下り、現代はもっぱら“安・近・短”が旅のキーワード。安く近く短く楽しむレジャー、というわけ。近ごろ県内の観光地は、どこも女性グルーブが目立って多い。

連休明けの5月8日午後、「信濃追分歩こう会」(事務局 会津泉氏)が主催の、JR長野・駅からハイキング記念「中山道 御代田から追分まで歩こう」に参加した。JRのイベント開催期間は、5月9日から6月30日まで。安・近・短の“小さな旅”には、お薦め。

JRの旅の企画によると「風立ちぬ浅間山麓 歩き旅―中山道追分宿探訪―」のタイトルで、軽井沢駅を出発点に、御代田駅から徒歩。スイッチバック線路跡(D51)→御影用水温水路→中山道69次資料館→分去れ→文化磁場油や→堀辰雄文学記念館→追分宿郷土館→しなの追分駅が到着点の、約7kmの散策コース。

この日は、天気に恵まれ快晴、気温16.5℃、湿度22%、南々西の風5.3m、と絶好のハイキング日和。参加者はアウトドアの出(いで)立ちで、コースマップを片手に三々五々のぶらぶら歩き。煙立つ浅間山を左手に眺めながら、新緑のウォーキングを満喫した。

江戸時代の中山道の旅を偲ばせる、発見が二つあった。

その一つ、御代田の一里塚は日本橋から41里目。円丘に枝垂桜の大木が威風堂々と、見事な佇まい(写真)。この西塚の一対は直径13m、周囲40m、高さ5m、と原型を止める。中山道の寛永12年(1635)の大改修で、一里塚より東側に道筋が7m移動した。

もう一つ、大山神社の祠(ほこら)は、御代田町の観光案内にも記載されていない社(やしろ)。祭神は大山積神(オオヤマヅミノカミ)。山をつかさどる神で知られ、旅人が平穏、無事の道行(みちゆき)を祈った、と想像させる。建物など保存状態も良好だった。

イベントの参加者には、プチ・プレゼントのお楽しみが附く。
軽井沢駅内観光案内所で①受付台帳に記入し、コースマップと缶バッチを受け取りスタート②ハイキング途中、チェックポイントの堀辰雄文学記念館でアルクマ・スタンプをマップに押印③再度、案内所に立ち寄りマップを提示し、ゴールと認定。雲場池・白糸の滝・三笠ホテルの3点セットのクリップが貰える。

参加者は「東京や群馬、埼玉から中高年の年配者が多い。びゅう商品券など、プレゼント交換できるポイント加算が目当てのマニアもいる」という。旅の企画は、ヒットの予感がする。

次回は「軽井沢文化協会60周年」

まち・ひと・くらし 浅麓(せんろく)News [第118号 3面予定]
佐藤 寛

posted by ume / 2013.06.03

このページのトップへ
トップページバックナンバー 団体概要初めての方 サイトマップ